【迷惑】離婚した父親の権利を橋の上に登って主張―「同時多発デモ」でラッシュアワー時の交通に混乱

離婚後の親権のあり方が母親にばかり有利になっていることに対する不満を訴え、父親
としての権利も同等に認められるべきと訴えるキャンペーンが2日、全国で展開され、離
婚後、子供と会わせてもらえないといった悩みを抱える父親たちが奇抜な衣装に身を包
み、橋にのぼって抗議の意を伝えるデモンストレーションを実施。この影響で、周辺の道
路は朝のラッシュアワーにもかかわらず、安全のため一時閉鎖されるなどし、混乱を招
いたことを各メディアが伝えた。

最も被害が大きかったのは、ブリストルにあるクリフトン・サスペンション・ブリッジで、この
橋を支えるアーチ型の支柱には、バットマンとロビン、スパイダーマンやスーパーマンの
衣装を着けた男性4人がよじ登り、安全のために橋上の交通は一日中閉鎖された。これに
より、ラッシュアワー時だけでも、橋を渡ろうとしていた車の列で約11キロの渋滞となったと
いう。

また、ニューカッスルのタイン・ブリッジや、ロンドン市内に通じる4ヵ所の主要道路でもこう
いった父親らによる抗議活動が展開され、東ロンドンのカニング・タウンにある高架橋やブ
ラックウォール・トンネルも数時間にわたり閉鎖されたという。

離婚時の父親の権利を訴える団体「Fathers 4 Justice」では、こういった抗議活動は離婚
時の親権争いがいかに父親に不利になっているかを示すものと説明。

スパイダーマンを装った、マークと名乗る30歳の父親は、離婚後、息子に会う権利を求め、
1万ポンド（約180万円）近くを費やして訴訟を起こしている一方、慰謝料として元妻に月700
ポンド（約12万6,000円）を支払っているが、息子には2年半も会わせてもらっていないとそ
の胸中を語っている。

http://www.japan-journals.co.uk/dailynews/040203/news040203_3.html