【英国】児童に近づこうとする小児性愛者を探知するプログラムを開発

飼育係φ ★

　インターネットのチャットルームで子供と接触を取ろうとする小児性愛者を探知する高度なソフトを、
英国のコンピュータプログラマーが開発した。

　このプログラムは、チャットルームの会話に参加する若いユーザーを装いつつ、
それと同時にチャット相手の行動を分析する。

　子供と親密な関係を築こうとする小児性愛者の行動は「グルーミング」と呼ばれているが、
インターネットのチャットルームは子供がこうしたグルーミング行為に遭う危険性が非常に高い場所とされている。

　3月17日付の『New Scientist』誌によれば、
ITコンサルタントのジム・ワイトマン氏が開発したこのプログラムは「ChatNannies」という。

　ChatNanniesは「nanniebot」と呼ばれるサブプログラムを何千と作成し、
nanniebotが各種のチャットルームにログオンして、ユーザーやユーザーグループと会話を開始する。

　nanniebotは何か疑わしい行動を探知すると、その会話の写しをワイトマン氏に電子メールで送信し、
警察に通報すべきかどうかは同氏が判断するという。

　英国児童虐待防止協会（NSPCC）のインターネット安全責任者クリス・アトキンソン氏は、
「もしこのソフトがうまく機能すれば、本当に素晴らしいだろう。
今はまだこうしたソフトは存在していない」と語っている。

　ワイトマン氏によれば、同氏はチャットルームを巡回するnanniebotを既に10万個用意しているという。

　だがNSPCCも同プログラムを全面的に支持しているわけではなく、
後日、アトキンソン氏の発言も含めた声明を発表している。

　同氏はその声明の中で、「このソフトには疑問が残る。
オンラインのグルーミング行為の防止にどのように役立つのかが明らかではない」と語っている。

　「子供がグルーミングされているのを探知するのは、
親や子供だけでなく、専門家にとっても非常に難しいことだ。ソフトにとってはなおさらだ」（同氏）
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0403/18/news053.html