【兵庫】「自転車免許」で安全運転　事故抑止へ県と県警

増加する自転車事故に歯止めをかけようと、兵庫県と県警は今月から、運転免許証制
度を導入する。講習会に参加し、簡単な試験を受けた受講者に手渡す。法的な拘束力
はなく、安全意識を高めてもらうのが狙い。同制度は東京都荒川区が実施しているが、
県レベルでの取り組みは全国初。尼崎市で試験的に導入し、今後、各自治体に呼び掛
けていく。（井関　徹）

講習会では、警察署員らが交通ルールや自転車の安全な乗り方を指導する。その後、
基礎的な知識を問う筆記試験や、交差点などでの実技試験を実施。小中学生には「免
許証」を、高校生以上は車の免許証と混同しないように「修了証」を発行する。基本的
に参加は自由となっている。

県と県警は、自転車の交通安全を本年度の重点課題としていることから、二〇〇二年
七月から制度を発足させた東京都荒川区の例を参考にして導入を決めた。

県警交通企画課によると、昨年、自転車の交通事故は県内で九千百十二件起き、五年
前に比べて約二千件増えた。人身事故総数の約二割を占め、死者も三十七人に上った。
地域別では、約四割が阪神地域に集中。人身事故に対する自転車事故の割合を、市町
ごとに比べると、尼崎市が過去十一年連続でワースト１だった。

このため、同市が県内で初めて同制度を導入することになった。市や尼崎自転車商組合
などが主体となり、十一日、県立西武庫公園で「尼崎さわやかサイクルフェア」を実施する。
講習会のほか、無料の整備点検なども行う。今後、月一回程度のペースで開催するという。

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/0404ke22970.html

【兵庫】 「自転車免許」で安全運転 事故抑止へ県と県警

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