【サッサー】ワーム作成は「ママを助けるため」だった？

ドイツの少年がSasserを作成した動機は、母親が経営するコンピュータメンテナンス会
社への注文を増やすことだった可能性もあるというのが当局の見方だ。（ロイター）

世界中に大混乱を巻き起こした破壊的なコンピュータワームの作者として逮捕されたド
イツの少年は、母親が営む小規模企業「PC Help」の役に立ちたいと思っていたのかも
しれない――。ドイツ警察は5月10日、こうした見解を明らかにした。

スベン・ヤスカン容疑者は今月7日、急速に感染を拡大したSasserワームの作者として
逮捕され、その容疑を認めた。ヤスカン容疑者は職業学校を卒業したての18歳の少年
だ。

逃げる心配はないとの警察の判断により、この少年は数時間後に保釈金なしで釈放さ
れている。

ドイツ警察の広報担当デトレフ・ダイバッラ氏は、少年の動機は母親ベロニカの事業を
助けることにあったのかもしれないと話している。

少年の動機は、母親と継父が運営しているPC Helpへの注文を増やすことだったと推測
する『Der Spiegel』誌の記事について、ダイバッラ氏は「その可能性も切り捨てるわけに
はいかない」と答えた。

「確かにありそうな話だ。だが、これまでの事情聴取ではそうした事実は出てきていない。
とにかく、この少年は何年も前からコンピュータを扱っており、母親の会社はコンピュータ
のメンテナンスを扱っている」と同氏はReutersに語った。

ドイツ警察は8日、この少年は単にほかのプログラマーよりも優れたワームを作成しようと
していただけで、そのワームがもたらした損害の大きさに自分でも驚いているのではとの
見解を示した。

詳しくは
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0405/11/news033.html